購入型クラウドファンディングではプロジェクトが成功して終わりではなく、リターン業務への対応が必要になります。
リターンの発送まで適切に対応することで、プロジェクトとして成功し、支援していただいた方との信頼関係の構築へと繋がります。
当記事では購入型クラウドファンディングにおけるリターン発送に必要な作業や気を付けるべきポイントについて詳しく解説します。
ロジモプロ
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クラウドファンディングのリターン発送をスムーズに!必要な作業やポイントをご紹介
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2024.11.14
目次
クラウドファンディングのリターンとは
購入型クラウドファンディング(以下クラファン物販)におけるリターンとはプロジェクトを支援してくださった方に対しお返しする商品や権利、お礼状などを指します。
リターンは支援金額に応じて異なるものが設定され、プロジェクトが成功した場合、リターンに応じた商品等を支援者に対してお届けします。
クラウドファンディングについては以下の記事で詳しく解説しております。
リターン発送に必要な手順
プロジェクトが成功したらまずは活動報告を行いましょう。活動報告とはクラウドファンディングのプラットフォーム上でプロジェクトの起案者が投稿できるブログのような機能です。大手クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」や「Makuake」をはじめ、様々なサービスでこの機能が備わっています。
活動報告を行うと、プロジェクトの支援者やお気に入り登録している方へ、メールで記事投稿のお知らせが届きます。
プロジェクト成功の報告以外にも、プロジェクトの進捗、リターンの紹介などプロジェクトスタートから成功まで様々な情報を共有することが可能です。
活動報告が完了したら早速リターンの発送準備を開始しましょう。
支援者情報を確認する
まずはリターン発送を行うための支援者情報を確認しましょう。
サービスによって異なりますが、ほとんどの場合、リターン発送に必要な支援者情報はプロジェクト成功後、CSVデータとしてダウンロードすることが可能です。
ダウンロード可能なデータには支援者の氏名や住所、リターン内容などが掲載されているため、その情報をもとにリターン発送の準備を行いましょう。
また、支援者のデータは個人情報となるため、取り扱いには十分に注意してください。
サービスによってメールアドレスの取得が可能な場合でも、プロジェクトに関連しない活動において取得した個人情報を利用した場合、規約違反になる可能性がありますので個人情報の取り扱いについては必ず利用規約を確認してください。
商品を検品する
ダウンロードした支援者情報の精査が完了したら、実際にリターンとして送る商品の検品を行いましょう。
商品の検品を行うことで下記のような様々なリスクを回避することができます。
- 発注と異なる数量での入荷
- 品番・サイズ・色などの間違い
- 商品の初期不良や破損品の混入
万が一検品を行わず不良品がそのままリターンとして送られてしまうと、クレームやプロジェクトへの不信感に繋がってしまいます。
クラファン物販の特性上、支援してから実際にリターンが届くまで平均3~6か月ほどと長いため、届いた商品が不良品だった場合、非常に印象が悪くなってしまいます。
商品を梱包する
検品が完了したら、商品の梱包を行いましょう。
梱包に必要な資材は商品の大きさやバリエーションに合わせて事前に複数準備しておくと梱包作業をスムーズに進めることができます。
例えば、小さな商品を大きなダンボールに入れて発送するなど、商品の大きさと梱包資材の大きさが合っていない場合、余計に配送料がかかったり、支援者に悪い印象を持たれてしまう場合があります。
実際に梱包する際は商品がダンボールをはじめとする梱包資材の中で傷つかないよう、必要な場合は緩衝材などを用いて破損や変形を防ぎましょう。
丁寧に梱包することで商品の価値以上の付加価値を支援者に感じていただくことも可能です。
可能な場合は商品以外にお礼状や取扱説明書などを同梱することで支援者の満足度向上に繋がります。
商品を発送する
梱包作業が完了したら差出人とプロジェクト名を必ず記載してリターンを発送しましょう。
プロジェクト終了から期間が空くと、商品が届いても支援者がすっかり忘れており、内容を明記していないと受け取っていただけないケースも少なくありません。
返品や再配達の手間を減らすためにも受け取った時にわかりやすいよう必ず明記しましょう。
発送が完了したことを支援者に伝える
リターンの発送作業が完了したら活動報告やメッセージ機能を用いて支援者に発送完了の旨を伝えましょう。
その際に万が一内容に不備があった場合や返品についての記載をしておくのもおすすめです。
その後全ての支援者への発送が完了したら改めてプロジェクト成功のお礼と今後の活動についても報告するとよりプロジェクトへの信頼感が高まります。
発送作業を行う場合の注意点
リターンの発送業務に問題が生じた場合、プロジェクトに対するクレームに直結してしまいます。商品やプロジェクトに対して良い印象を持ってもらうためにも以下のポイントに気をつけて発送作業を行いましょう。
発送スケジュールに余裕をもつ
当初の予定よりも支援者へのリターンの発送が遅れてしまうと、プロジェクトへの印象が悪くなり、最悪の場合SNSなどで炎上してしまう恐れがあります。
予定通り発送作業を完了させるためにも、あらかじめ余裕を持って計画を立てましょう。
予定より発送件数が多い場合やリターンのバリエーションが多く、セット組などが複雑な場合、予定より発送作業に時間がかかってしまうことがあります。
また、自身で発送作業を行う場合、商品の保管スペース、梱包資材の保管スペース、作業場、集荷待ち商品の保管スペースの確保なども考えなければなりません。
支援者の住所に変更がないかを確認する
クラファン物販では支援者が個人情報を登録してから実際のリターン発送まで期間が空いてしまうため、引っ越し等により登録されている住所と現住所が異なっている場合があります。
その場合、リターンを発送しても住所不明で返送されてしまうケースも少なくありません。
必ず住所が変更になる場合は支援者から連絡してもらえるよう、活動報告やメッセージ機能を利用して事前に周知しましょう。
配送状況はこまめに連絡する
プロジェクトが成功してから実際に支援者にリターンが届くまでの間は発送完了のお知らせはもちろん、こまめに活動報告などを利用して状況を伝えましょう。
発送スケジュールに遅延が生じている場合でも、支援者に連絡することでクレームを未然に防ぐことができます。
実際に購入型のクラウドファンディング利用者に取ったアンケート結果では、利用にあたってのトラブルや困りごとにおいて「リターンの提供時期が遅れた」「活動報告がされない、頻度が低い」などリターン発送業務が半数以上を占めており、リターン発送が支援者の満足度に直結すると言えます。
(出典:【消費者庁】クラウドファンディング(購入型)の動向整理」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/internet/assets/caution_internet_201013_0001.pdf)
リターン発送に発送代行サービスを利用する
クラファン物販の発送作業は短期間で大量の発送作業を行うため、想像以上の時間と労力が必要になります。また、商品の保管スペースや作業スペース、配送業者への引き渡しなど梱包作業以外の業務についても考えなくてはなりません。
作業負担を減らし、滞りなくリターン発送業務を完了させるためにも、発送代行サービスの利用をおすすめします。
以下では株式会社清長が提供する発送代行サービス「ロジモプロ」がクラファン物販のリターン発送におすすめできるポイントをご紹介します。
完全従量課金制の発送代行サービス
ロジモプロは完全従量課金制のため、クラファン物販のように一度にたくさん入荷して、たくさん出荷する販売方法と非常に相性のいいサービスとなっています。
海外から輸入する商品も直接倉庫に入庫できるため、保管スペースの問題も解決でき、なおかつ保管料も1日あたりで発生するため、短期間しか保管しない場合は安く抑えることができます。
多種多様な商品がお取り扱い可能となっており、バーコードがない商品についても追加で料金等発生することなく入庫が可能です。
また、配送料も離島を含む全国一律※で設定されているため、リターンの設計が立てやすいことも特徴です。
※60サイズ以上の宅配便は沖縄県のみ中継料1500円が発生します。
わかりやすい操作とプロの品質
ロジモプロは無料でユーザー登録いただいてから最短1週間で利用可能となっており、操作画面も直感的で非常にわかりやすいサービスとなっています。
また、自社倉庫運営だからこその万全のカスタマーサポートや長年のEC物流代行で培ったプロの品質をご提供しています。
その他、お礼状や取扱説明書の同梱も無料で可能など、クラファン物販の発送に必要なサービスも兼ね備えております。
その後の一般販売も対応可能
クラウドファンディング成功後に一般販売を行っていく場合も引き続きロジモプロをご利用していただくことが可能です。
ロジモプロではBASEやカラーミーショップをはじめとするASPカート(ECカート)やOMSとの連携、AmazonFBA納品代行なども可能となっており、EC通販全般を支援可能な発送代行サービスとなっております。
また、土日祝日の発送対応も可能となっており、ご利用方法や料金に一切の変更なく、その後の販売までご支援が可能です。
導入事例の紹介
実際にクラファン物販のリターン発送にロジモプロをご利用いただいたユーザー様の事例をご紹介します。
こちらのユーザー様は1000件以上の商品の梱包、伝票の記載などの発送業務に不安を感じ、個人で送る場合の配送料との比較や土日発送可能な点などからロジモプロを導入していただきました。
クラウドファンディング終了後もShopifyで一般販売を行っており、クラファン物販のリターン発送にロジモプロをご利用いただいた際のメリットをわかりやすくまとめた記事となっていますので是非ご覧ください。
まとめ
クラファン物販のリターン発送はプロジェクトの印象を左右する重要な業務です。
プロジェクトが成功しても、リターン発送で遅延が生じたり、不良品を送ってしまったりなどの問題が発生すると、せっかくプロジェクトや商品のファンになってくれた人が離れていってしまうということも少なくありません。
プロジェクトを最後まで無事に成功させ、一般販売に繋げるためにも、プロジェクト成功前にしっかりとリターン発送のスケジュールを立て、滞りなく発送を行えるようにしましょう。
また、株式会社清長が提供する発送代行サービス「ロジモプロ」ではクラファン物販のリターン発送でのご利用事例が多数ございます。
少しでも興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。