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物流アウトソーシングの費用相場はいくら?業者の選び方も解説

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物流アウトソーシングの費用相場はいくら?業者の選び方も解説

2025.08.29

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業務の効率化のために、自社物流業務のアウトソーシングを考えている小売業界やEC業界の方は増えています。しかし、物流アウトソーシングの費用は、基本料や保管料、入出庫料・梱包料といった多くの項目で構成されており、料金体系も業者によって大きく異なります。業者に委託しようとしても「費用の仕組みが複雑で分かりにくい」「見積もりの内容が適正なのか判断しづらい」といった悩みを抱えるケースも少なくありません。

相場を知った上で自社にとって必要な業務範囲やサービス水準を明確にし、納得できる価格と内容で契約することが重要です。

この記事では、物流アウトソーシングの費用相場と内訳、業者を費用面から選ぶ際の注意点について解説します。

物流アウトソーシングの費用内訳と相場

物流アウトソーシングを検討する際、まず把握しておきたいのが物流サービスの費用相場と内訳です。物流アウトソーシングの費用には以下のような固定費と変動費があります。

 項目費用相場
固定費基本料1か月あたり約10,000~100,000円
システム利用料1か月あたり約30,000~80,000円
保管料1坪あたり約4,000~7,000円
変動費入庫料1つあたり約10~100円
検品料1つあたり約10~100円
デバンニング料コンテナ1つあたり約20,000~40,000円
ピッキング料1つあたり約10~30円
梱包料1つあたり約100~400円
配送料1つあたり約400~1,500円

それぞれの項目について、以下で詳細を解説します。

基本料

基本料とは、物流倉庫の利用の際に発生する、倉庫作業の管理体制やセキュリティ維持、スタッフ教育などの運用体制を整備するための固定費です。物流業務の品質や安定性を担保する基盤であり、月額で請求されるのが一般的です。

相場は月額10,000~100,000円程度と幅広く、アウトソーシングする業務内容や委託範囲、管理レベルによって大きな差が生まれます。特に、複数拠点での運用や高度な在庫管理が求められる場合は費用が上がる傾向があります。

システム利用料

システム利用料は、在庫情報のリアルタイム反映や、入出荷の履歴管理を行う、WMS(倉庫管理システム)などの業務支援システムにかかる使用料です。

利用料の中には、ソフトウェアライセンス、保守費、周辺機器(ハンディターミナル・プリンターなど)のレンタル費用が含まれるケースが一般的です。導入内容により異なりますが、月額30,000~80,000円程度が相場となります。

保管料

保管料は、商品を倉庫内に保管するスペースの使用料です。坪、パレット、ラック単位など、課金の方式は業者によって異なります。

相場は1坪あたり月額4,000~7,000円程度、1パレットあたり1,200~3,000円前後が一般的です。ただし、冷蔵・冷凍が必要な商品や危険物倉庫などは保管料が高額となることが多く、食品や医薬品などを取り扱う場合は注意が必要です。

保管料は地価による影響が大きいため、首都圏に近いほど高くなる傾向があります。

一方、郊外・地方については保管料が低く設定されていることが一般的ですが、首都圏向けの配送料が高くなる、リードタイムが長くなる、悪天候の影響を受けやすくなるといったデメリットもありますので、バランスを考慮して倉庫選びをする必要があります。

入庫料

入庫料は、倉庫へ荷物が届いた際に、商品の内容確認や棚入れ作業を行うための費用です。段ボール単位での荷受けや、パレット単位での搬入など、入庫形態によって料金体系が異なります。

相場は、1個あたり10~100円程度です。ただし、商品の形状が特殊である場合や入庫数量が多くなる場合には、作業時間が増加するため追加料金が発生する可能性があります。また、納品書の照合や仕分け作業が伴う場合は、別途料金が設定されることもあります。

検品料

検品料は、荷受け後の商品に対して、品番や数量、破損の有無などを確認する作業にかかる費用です。

費用相場は、単純な数量確認のみであれば1個あたり10~30円程度です。ただし、シリアル番号の照合や外観・機能確認といった精密検品が必要な場合には、100円以上となるケースもあります。アパレルや電子機器などは検品項目が多くなる傾向があるため、委託先と検品範囲を明確にしておくことが求められます。

デバンニング料

デバンニングとは、コンテナや大型トラックから荷物を取り出す作業です。重機操作や複数人でのチーム作業が必要になることが多く、通常の入庫作業とは別に費用が発生します。

費用相場は1コンテナあたり20,000~40,000円程度です。ただし、特にバラ積みでの搬送や、重量物・長尺物の扱いを伴う場合は作業難易度が高くなるため、相場より高い費用を請求されることもあります。

ピッキング料

ピッキング料は、注文ごとに指定された商品を倉庫内から選び出す作業にかかる費用です。

相場は1個あたり10~30円程度です。物流業者によっては、同一作業を1件あたりでまとめて請求する定額制プランや、注文点数ごとに段階制の料金設定を導入していることもあります。

梱包料

梱包料は、商品を発送するために段ボールや緩衝材を使用して包装する作業に対する費用です。作業内容には、商品保護だけでなく、納品書・パンフレットなどの同梱作業も含まれる場合があります。

費用の相場は1個あたり100~400円程度で、商品サイズや包装資材の種類、ギフト仕様の有無などによって変動します。委託先によっては、環境配慮型の梱包資材など、付加価値のある梱包が可能なところもあります。

配送料

配送料は、倉庫からエンドユーザーへ商品を届けるための輸送費です。配送先、サイズ、重量によって料金は異なりますが、委託先が複数の宅配業者と契約している場合は、割引料金での発送が可能となるケースもあります。

一般的な相場は1件あたり400~1,500円です。発送件数が多いほど単価が抑えられるため、出荷量の多い事業者にとっては、大手業者との契約を持つアウトソース先を選ぶことがコスト削減につながります。

物流アウトソーシングの業者を費用で選ぶときのポイント

物流アウトソーシングを検討する際、費用面での最適化を図るには、以下のポイントを押さえるのが大切です。

●複数の業者に見積もりを依頼する

1社のみの見積もりでは価格やサービス内容の比較ができず、妥当性を判断する材料が不足します。2社以上に相見積もりを依頼すれば、料金体系の相場感を把握できるだけでなく、自社が重視する項目に対する業者ごとの対応の違いも分かりやすくなります。業務委託の範囲や対応スピード、サポート体制なども含めて比較・検討しましょう。

●「一式」などのあいまいな項目がないか確認する

「作業一式」「その他費用」など、項目がまとめられている場合は、具体的な作業範囲や単価が不明確となり、後から追加費用が発生するリスクがあります。ピッキング・検品・梱包など、それぞれの作業が個別に記載されているかを確認しましょう。

また、「1坪」「1パレット」などの単位にも注意が必要です。業者によって定義が異なるため、同じ坪単価であっても実際のスペースや取り扱い荷量に差が出る可能性があります。事前に単位の定義を明確にし、双方で認識のズレが生じないようにすり合わせておくことが大切です。

●費用対効果まで含めて検討する

費用の安さだけで業者を選ぶと、初期費用が低くても、業務精度が低ければ誤出荷や納期遅延によって顧客の信頼を失うリスクがあります。クレーム対応や再発送などで追加コストが発生すれば、本来の目的であるコスト削減も果たせません。

そのため、費用対効果の観点で、品質・対応力・柔軟性といった要素まで含めて評価することが求められます。業者選びの際には、窓口担当者の対応品質や、見積もり時の説明の丁寧さも、業者の信頼性を見極める指標となります。

単純な価格の比較だけでなく、業務品質や将来的なコスト削減効果までを視野に入れて物流アウトソーシング業者を選びましょう。

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まとめ

物流アウトソーシングの費用は、固定費と変動費に分かれ、項目ごとに料金相場が設定されています。基本料やシステム利用料のような月額費用に加えて、入庫・検品・梱包・配送といった作業ごとに発生する変動費の確認も不可欠です。特に、「一式」などの不明瞭な項目がないかを見積書で確認することは、予期せぬ追加請求を防ぐ上で重要なポイントとなります。

また、単に費用の安さだけで判断すると、業務品質の低下によるクレームや納期遅延といったリスクが発生し、かえってコスト増につながる恐れもあります。

株式会社清長が提供する物流アウトソーシングサービス「ロジモプロ」は使った分だけ請求される分かりやすい料金体系を取っています。システム利用料や管理費といった固定費を払う必要がなく、日別・月別のご利用料金をいつでもシステムで確認することができる点がメリットです。

物流アウトソーシングは、ぜひ一度ロジモプロにご相談ください。

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