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ECサイトの立ち上げ方を解説!手順や構築にかかる期間・費用

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2023.11.28

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近年、インターネットの普及やスマートフォンの利用拡大により、EC市場は拡大傾向にあります。新規ビジネスとしてEC事業を始めようか考えている方の中には、「ECサイトの立ち上げ方や手順を知りたい」という方もいるでしょう。ECサイトを立ち上げるには、まず構築方法の種類や種類ごとの特徴を知ることが大切です。

当記事では、ECサイト構築方法の種類やECサイトの立ち上げ手順について詳しく紹介します。目的に合ったECサイトをつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。

ECサイト立ち上げ方法には「自社EC型」と「モール型」がある

ECサイトの立ち上げ方法には、独自のサイトを立ち上げる「自社EC型」とインターネット上のショッピングモールに出店する「モール型」があります。モール型はオンラインショッピングモールの信用力が助けになり、開店当初からの集客を図れます。

自社EC型では下記の方法でECサイトを構築し、独自ドメインでの運用が可能です。

  • フルスクラッチ型         
  • オープンソース型         
  • パッケージ型           
  • ASP型クラウド型

上記はすべて特徴が異なることから、ECサイトの立ち上げ目的や予算などに応じて、適したものを選択しましょう。

自社EC型における構築方法の種類

以下は、自社EC型の構築方法別の特徴・メリット・デメリットをまとめたものです。

構築方法 特徴
フルスクラッチ型 フルスクラッチ型はECサイトをゼロから構築する方法でカスタマイズの自由度は高いものの、プログラミング知識がない人には不向きです。
オープンソース型 オープンソース型は無償の公開ソースコードを利用してECサイトを構築する方法であり、独自のカスタマイズを行える半面、自分自身での安全対策が必要です。
パッケージ型 パッケージ型はECサイト用のパッケージソフトを利用する方法で機能の拡張も行える半面、運用開始後の乗り換えが困難です。
ASP型 ASP(Application Service Provider)型はECサイト向けASPを利用する方法で比較的手軽に出店できる半面、カスタマイズの自由度は制限されます。
クラウド型 クラウド型とはクラウドECプラットフォームを利用する方法で運用中の安全度は高い半面、一定の初期投資が必要です。

 

個人の場合は、初期投資を抑えられるASP型やオープンソース型がおすすめです。その他の方法はまとまった金額の初期投資を要することから、十分な資金力がある企業のEC事業立ち上げに向いています。

ECサイト立ち上げ時の手順について

モール型のECサイトを立ち上げる際にはオンラインショッピングモールの指定する手順に沿い、出店準備を進めれば問題ありません。

一方、自社EC型のECサイトを立ち上げる際は以下のような流れで進めます。

  1. コンセプト・要件定義             
  2. ECプラットフォームの選定            
  3. ECサイトデザインの決定              
  4. 商品登録・テスト注文                
  5. ECサイトのオープン                
  6. ECサイトの改善・改修

ここでは、自社EC型のECサイトに限定して立ち上げの手順を紹介します。

手順1|コンセプト・要件定義

コンセプト決めは、立ち上げ工程の中で最重要とも言える作業です。コンセプト決めでは顧客の需要を踏まえた上で「誰に何を販売し、どのような価値を提供するか」を検討し、明確化しましょう。

コンセプト決めの段階でECサイト構築にかける予算やスケジュールも考えておくと、後の流れがスムーズです。コンセプト・予算・スケジュールを明確化した後には開発担当者と必要な機能やシステムについて話し合い、認識を共有します。

手順2|ECプラットフォームの選定

手順1で決定したコンセプト・要件に沿い、オープンソース型・パッケージ型・ASP型などECプラットフォーム(構築方法)を選定します。下記は、ECプラットフォームを選定する際のポイントです。

  • 標準機能と拡張性は十分か
  • 初期費用と月額費用は予算内に収まるか
  • 運用中のサポート体制は十分か

標準機能のカスタマイズを外部事業者に依頼する場合には複数の候補を探し、相見積もりを取ることをおすすめします。見積もり内容を比較した上で、ECサイトの立ち上げを一緒に進めるパートナーを決定しましょう。

手順3|ECサイトデザインの決定

ECサイトのデザインはおしゃれであることはもちろん、顧客の視点を意識して検討しましょう。下記はそのほか、ECサイトのデザインを検討する際のポイントです。

  • コンセプト、ブランドイメージを反映させる
  • スマホ、タブレットなどのデバイスからでも見やすい工夫をする

デザインづくりに失敗したくない場合は、ECサイトの実績豊富な制作会社のサポートを受ける方法があります。もしくは、競合他社のECサイトを見て、デザインのヒントを得るとよいでしょう。

手順4|商品登録・テスト注文

ECサイトの完成後はオープンに向けた準備として、商品登録を行いましょう。商品登録とは、販売する商品の名称・写真・紹介文などをECシステムに登録する作業を指します。登録する情報は事前にCSVデータなどの形式で整理し、一括で処理すると、作業ミスの回避が可能です。

※商品コード(商品番号)や品番・型番、バーコード(JAN)などの商品情報をまとめたものを「商品マスタ」といいます。

すべての商品を登録次第、ECサイトのオープンに先立ってテスト注文を行いましょう。テスト注文では、ショッピングカートの機能・他部署や関連企業との連携などに問題がないか確認します。

手順5|ECサイトのオープン

ECサイトのオープン日を決定次第、プレスリリースを発表する・SNSを活用するなどの方法で事前告知し、認知度アップを図りましょう。無事にECサイトをオープンした後は、運用フェーズに入ります。運用フェーズでECサイトの集客力を高めるには、下記の対策を検討しましょう。

  • Web広告の出稿          
  • SEO対策の実施          
  • SNSでの情報発信

上記対策のいずれが最適かは、顧客層や扱う商品に応じて異なります。「どのような媒体を利用する顧客が多いか」をよく考えて、最適な集客施策を見極めましょう。

手順6|ECサイトの改善・改修

ECサイトから十分な利益を得るためには、継続的に課題を探して改善していく努力が必要です。下記は、ECサイトの課題を探して改善するまでの手順を示します。

  1. 「売り上げが低い」など、問題を自覚する
  2. 「アクセスが販売につながらない」など、問題の原因を課題として認識する
  3. 課題に対する解決策を検討する

複数の課題があるECサイトでは優先順位を考えて、問題に対する影響の大きいものから順番に改善を図ってください。

⇒関連記事:ネットショップが軌道に乗るまでの失敗例や集客に成功する方法を解説

ECサイト立ち上げに必要な期間はどのくらい?

ECサイトの立ち上げに必要な期間の目安は、構築方法や事業規模に応じて変化します。モール型やASP型で小規模なECサイトを構築する場合は、最短数時間〜1週間程度の期間で立ち上げが可能です。

オープンソース型・パッケージ型・クラウド型でECサイトを構築する場合は通常、最短3か月程度の期間を要します。フルスクラッチ型で大規模なECサイトを構築する場合には、年単位のプロジェクトになることも珍しくはありません。

ただし、上記はすべて、ECサイトの構築やデザイン制作にかかる期間の目安です。コンセプト決めや商品登録にかかる期間を考慮するとより長期の取り組みを要することが多いため、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

ECサイト立ち上げにかかる費用相場

自社に合うECサイトの構築方法を選択するためには、初期費用や月額費用の相場も理解しておく必要があります。下記は、構築方法別の初期費用・月額費用の相場です。

ECサイトの立ち上げ方法 初期費用 月額費用
フルスクラッチ型 数百万円程度〜 数十万円程度〜
オープンソース型 無料〜数百万円程度 数千〜数百万円
パッケージ型 数百万円程度〜 数十万円程度〜
ASP型 無料〜30万円程度 無料〜数万円程度
クラウド型 数百万円程度〜 数十万円程度〜

 

一定の条件を満たす企業がECサイトを立ち上げる場合はIT導入補助金を利用すると、ECサイト立ち上げにかかった費用の一部を補助してもらえるケースがあります。ただし、IT導入補助金の対象ツールや対象者には詳細な条件があるため、注意しましょう。補助金の受給を前提にECサイトを立ち上げる場合は事前にIT導入支援事業者へ問い合わせ、利用の可否を確認すると安心です。

(出典:一般社団法人 サービスデザイン推進協議会「補助対象について」/
https://www.it-hojo.jp/applicant/subsidized-works.html

まとめ

ECサイトの立ち上げ方法は「自社EC型」「モール型」の2種類があります。モール型のECサイトを立ち上げる場合は、指定の手順に沿って進めれば問題ありません。自社EC型のECサイトを立ち上げるときは、コンセプトを決めた上でECサイトのデザインを決定します。商品を登録してテスト注文をした後は、ECサイトをオープンしてサイトの改善・改修を行いましょう。

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