BOOTHで同人誌やグッズを販売する際、在庫の保管や梱包、発送作業の負担がネックになることがあります。倉庫サービスは、在庫をBOOTH指定の倉庫へ送って預けると、検品・梱包・発送を代行できる発送代行サービスです。発送元が倉庫になるため、購入者にオーナーの住所を開示せずに運用しやすい点も特徴です。
当記事では、倉庫サービスの仕組み、送料や手数料、保管料の考え方、利用方法、導入メリットなどを解説します。
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BOOTHの発送代行をする「倉庫サービス」とは?手数料や利用方法を解説
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2026.01.26
目次
BOOTHの発送代行を行う「倉庫サービス」とは?
BOOTHの「倉庫サービス」は、ショップオーナーが同人誌やグッズなどの在庫をBOOTH指定の倉庫へ送って預けるだけで、保管に加えて検品・梱包・発送をBOOTH側が代行するサービスです。注文が入ると倉庫から直接発送されるため、発送伝票にショップオーナーの住所が記載されず、購入者に住所を開示せずに販売できます。
倉庫では到着した商品を確認し、購入者が安心して受け取れるように梱包した上で発送します。作業が完了すると「入荷完了」が通知され、商品は注文を受け付けられる状態になります。日本国内のショップオーナーであれば誰でも利用でき、保管場所の確保や発送作業の負担を減らしながら通販を始められます。
倉庫サービスの利用料
倉庫サービスを利用する際は、購入者に請求する送料に加え、倉庫での保管や梱包・発送作業に関わる手数料が発生します。ここでは、費用感をつかむため、送料とその他手数料・保管料を分けて確認し、見積もりの前提を整理しましょう。
倉庫サービスの送料
倉庫サービスの送料は、発送方法で決まります。「倉庫から発送」は全国一律・税込で、ネコポスが400円、宅配便が730円です。なお、ショップ側が個別に発送方法を設定する方式ではなく、購入時に発送方法が選ばれます。
倉庫サービスの発送手数料・保管料
倉庫サービスの利用に関わる手数料などは、ショップオーナーが負担します。売上からは倉庫発送手数料とBOOTHサービス利用料が差し引かれます。
倉庫発送手数料は「商品価格×2.5%+商品個数×25円(税込)」で、小数点以下は切り上げ、BOOST↑(商品の代金に好きな金額を上乗せして購入できる機能)金額には倉庫発送手数料はかかりません。
※別途BOOTHのサービス利用料(商品価格×5.6%+45円)がかかります。
保管料は月の販売率が20%以上なら無料、20%未満なら当該月は1,000円が発生します。販売率は預け入れ数に対する発送完了数の割合です。
倉庫サービス利用の流れとルール
倉庫サービスは、ショップ側が在庫を倉庫へ送付すると、倉庫で検品と梱包が行われ、販売準備が整います。作業が完了すると「入荷完了」が通知され、倉庫から発送できる状態になります。なお、入荷完了を待たずに先に注文を受け付ける運用も可能です。
| 1 | 商品を倉庫へ発送する |
|---|---|
| 2 | 倉庫へ到着後、受領処理が進む |
| 3 | 内容物や数量を検品する |
| 4 | 配送中の破損や誤配送を避けるため、適切に梱包する |
| 5 | 入荷完了通知を受け、注文受付と倉庫発送を開始する |
ここでは、倉庫サービスの日程や保管数量の上限、入庫できないものなどを紹介します。
倉庫サービスの入荷完了までの日数
倉庫サービスの入荷完了は、倉庫に商品が到着した「翌営業日」から数えて、およそ3~5営業日(土日祝を除く)が目安です。倉庫では到着後に検品と梱包が行われ、作業が終わるとショップオーナーへ「入荷完了」が通知され、注文受付や倉庫発送に進めます。土日祝に加え、年末年始やゴールデンウィークなど事前告知の休止期間は営業日に含まれません。
一度に想定を大きく上回る数量が到着した場合は目安より長くなることがあります。OPP袋や透明な袋で商品をまとめて梱包して送ると、通常より早く入荷される場合があります。
倉庫サービスの保管数量の上限
倉庫サービスでは、1ショップあたりに保管できる数量の上限が以下のようにサイズ別に定められています。
- ネコポスサイズ:1,000点
- 60サイズA(同人誌・冊子等印刷物、CD・DVD):1,000点
- 60サイズB(その他グッズ):200点
- 80サイズ・100サイズ:100点
- 120サイズ・140サイズ:70点
- 160サイズ:50点
ただし、「倉庫に後から入荷」を利用し、すでに注文が入っている分については上限の対象外となり、未注文分のみが保管数としてカウントされます。たとえば、100点入荷した際に既に70点分の注文が入っていれば、残りの30点が保管数としてカウントされます。
初めて倉庫に商品を預ける際の保管申込は、合計在庫数が30点以上であることが必要です。複数商品を組み合わせて30点以上になれば構いません。30点未満で到着した場合、着払いで返送されることがあるため注意が必要です。ただし、倉庫内に同じ商品がすでにある場合の追加入庫は1点より可能です。
倉庫サービスに入庫できないもの
倉庫サービスでは、安全に保管・配送できない商品が規約で定められています。入庫前に該当しないか確認しましょう。
| 区分 | 入庫できないもの |
|---|---|
| サイズ |
|
| 液体・可燃性 |
|
| 電池・危険物 |
|
| 香り・揮発性があるもの |
|
| 食品 |
|
| 金券・貴重品 |
|
| 破損・影響 |
|
| その他 |
|
問い合わせが多い入庫不可例として、茶葉・ドリップコーヒー、モバイルバッテリー、香水類(アロマミスト/アロマスプレーを含む)、アルコール類、アロマオイル/エッセンシャルオイル、アロマキャンドル、お香(インセンス)、化粧品が挙げられています。保管中の漏れ・破損リスクや、成分上の保管条件が必要になる可能性があり、品質保証が難しい場合があります。
倉庫サービス利用時の注意点
倉庫サービス利用時は、海外から倉庫へ送る場合の関税などを倉庫側は支払わないため、ショップオーナーが事前に精算してから発送します。関税の立て替えが発生すると、荷物が発送元住所へ返送されることがあります。発送者側で関税を支払えるクーリエを使う、いったん国内住所で受け取って精算後に倉庫へ送る、といった手順を検討しましょう。
また、入荷時の破損や数量違いは倉庫側が補償しないため、発送前に内容物と部数を確認し、折れ・傷・破れが出ない梱包を徹底しましょう。最終出荷日の月末を締め日として6か月以上出荷がない在庫は返送対象で、6か月以内に出荷があれば保管が継続します。
なお、商品のセット組や特典同梱は倉庫に依頼できません。セット販売する商品や特典・ノベルティがつく商品は事前にセット包装した状態で倉庫に送る必要があり、特典の有無によってバリエーションを分けて登録します。
倉庫サービスを利用するメリット
倉庫サービスを利用するメリットは、発送業務の負担と個人情報の不安をまとめて減らせる点です。商品は倉庫から直接発送されるため、発送伝票にショップオーナーの住所が載らず、購入者に自宅住所を開示せずに販売できます。注文が入る都度、自分で梱包して伝票を作り、集荷依頼や持ち込みを行う手間がなくなるので、忙しい時期でも対応が安定します。
さらに、倉庫で検品した上で梱包と発送を代行してくれるため、梱包材の準備や作業スペースの確保が難しい場合でも運用しやすくなります。複数の注文が重なっても発送作業が滞りにくく、制作や新作準備に時間を回しやすくなります。
まとめ
BOOTHの倉庫サービスは、在庫を指定倉庫に預けるだけで検品・梱包・発送を代行し、伝票にオーナー住所が記載されないのが利点です。注文対応の手間を減らし、制作や新作準備に時間を充てやすくなります。一方で、送料や手数料、保管料、保管上限、入庫不可品、海外発送時の関税負担、破損・数量違いの扱い、長期未出荷品の返送、セット組や特典同梱は非対応など注意点もあります。
BOOTH以外のECモールや自社ECにも展開するなら、ロジモプロへ納品・発送代行を依頼する方法もあります。入出荷のスピード対応や、イベント後の事後通販だけといったスポット利用にも向く点が強みです。




