大手倉庫と比較した柔軟性と自社倉庫ならではの安定感

副業から本業へ、さらには法人化まで

━━ ネットショップを始めたきっかけや法人化までの道のりを教えてください

前職は足場工事などを行う建築関係の職人を自営業として行っていましたが、20代から30代にかけてだんだんと体力的に辛くなってきたため、他の事業も立ち上げてみようと思ったのがきっかけです。

副業のような事業のもう一本の柱みたいなイメージで始めました。

もともと学生のころに使わなくなった私物をヤフオクなどで売っていたのでネットショップを身近に感じていたことも理由の一つです。

最初は物販事業のコンサルを受けて10年程前にヤフオクなどのフリマアプリを中心に販売をしていました。

そこから徐々に売上も伸びてきたため、2021年に法人化しました。

━━ バイクパーツを取り扱っている理由を教えてください

正直なところ、さまざまな商材を販売してきた中で一番売りやすかったのがバイクパーツだったからです。

バイクが特別好きだったわけではないので、趣味から発展したものではありません。

ネットショップを始めた当初は輸入物販を行う場合は、できるだけかさばらない小さいものが良いと聞いたため、女性用アパレルをはじめさまざまなものを販売していました。

けれどもそういった商材は扱いやすい分、扱っている事業者も多く市場に溢れてしまうため、あえてそこを無視してバイクパーツを中心に販売することにしました。

━━ ショップ名の由来について教えてください

最初はバイクパーツだけではなく、自動車のパーツも扱っていたため、「x-cars」という会社名にしました。

さまざまな商材を経験して取り扱う商品が自動車パーツとバイクパーツの2つに絞れてきたタイミングで法人化したのですが、「x-cars」の「x」が建築の業界では「バイ」*とも読むことがあり、「エックスカーズ」だけではなく、「バイカーズ」とも発音できるため「x-cars」に決めました。

*…木造建築の工法の一つに「2×4工法」というものがあり、「ツーバイフォー」と発音する

━━ 商品ラインナップやこだわりについて教えてください

商品のラインナップは主にバイクのハンドルや座席、サイドカバーなどの外装まわり中心のパーツです。

バイクにあまり詳しくないため、外装まわりのカスタマイズに使えるパーツを中心に取り扱っている感じです。

既製品なども販売していますが、独自の商品も取り扱っています。

パーツを販売していくにつれて、「この商品をこういった塗装やカラーにしたら売れるのではないか」のような経験上のアイデアが溜まっていくため、そのアイデアをもとにした商品を開発して販売もしています。

販路の拡大と外部委託

━━ 発送代行サービスの利用検討に至った理由を教えてください。

フリマアプリを中心として販売していたところから、販路を広げてAmazonでの販売を開始するにあたり、AmazonFBAを利用したのが発送代行サービスを使うきっかけでした。

当時は発送作業を代行してもらうというよりも、Amazonに出品するから自動的にAmazonFBAを利用する、という感覚だったと思います。

Amazon以外で売れたものはマルチチャネルを使って出荷を行っていました。

リスクに備えた拠点増設

━━ロジモプロを導入したきっかけを教えてください。

過去にAmazonのアカウントを止められてしまった際、同時に物流機能が全て止まってしまうというアクシデントが起こったことがありました。

そのため、ヤフオクやその他モールなど継続販売できている分についても、出荷ができないというトラブルに見舞われたことがありました。

これをきっかけに、Amazon以外のものをお任せする予備の倉庫としてロジモプロさんを活用し始めました。

ロジモプロさんを利用する前にRSL（楽天スーパーロジ）も短期間利用していたことがありましたが、ネクストエンジンとの相性や導入までの手間、学習コストなどの観点で短期で離脱したこともありました。

その他、RSLを契約した際、割り当てられた倉庫が大阪となってしまったのですが、自身の拠点を関東に設けているため納品コストが高くなってしまうことなども、RSLの利用を継続しなかった理由です。

━━ロジモプロの導入の決め手などがあれば教えてください。

予備の倉庫を探すにあたってネットでいろいろな発送代行サービスをまとめているサイトを見つけ、別のサービスとロジモプロさんの2択のような感じでした。

料金面ではそこまで差はなかったのですが、検討していた別のサービスはレスポンスが遅かったり、ネットでの口コミがあまり良くなかったので最終的にロジモプロさんに決めました。

大手倉庫と比較した柔軟性

━━ロジモプロ導入を導入してからの変化などがあれば教えてください。

全体的な発送業務の手間が減っているのはもちろんですが、FBAなどを利用していた時と比較すると、倉庫への納品の手間は格段に減った印象です。

FBAは納品のルールが厳しく、商品一点一点にバーコードシールを貼らなくてはならなかったり、重量制限があったり加工したダンボールは使用できなかったりで、ルールが多すぎて効率の面で苦労していました。

一方でロジモプロさんは商品が識別できればバーコードがいらなかったり、一つのダンボールに複数SKU入れても問題なかったりするので助かっています。

また、納品ルールを逸脱してしまったときに納品不備として減点したり突き返したりするのではなく、不備について連絡してくれるのもFBAと比較して嬉しい点ですね。

━━ ロジモプロ導入を検討しているEC事業者様に向けてのアドバイスがあれば教えてください

ロジモプロさんは初期費用や月額固定費などがかからず導入しやすいので「とりあえず使ってみる」ことをオススメします。

出荷していないときでも月額費用がかかってしまうサービスはとりあえずでは使いづらいですが、ロジモプロさんはそういった意味ではネットショップ始めたての人でも使いやすいサービスだと思います。

FBAなど大手さんの倉庫は納品ルールが厳しかったりシステムが難しく、とりあえずでは使いづらい部分もあるので、ロジモプロさんをまず使って試してみてから自分にとって合っているかどうかを判断してみるのもいいと思います。

オリジナル商品による生存戦略

━━ ショップ運営に関する今後の展望などがあれば教えてください。

オリジナルの商品の割合を増やしていきたいですね。

現在は既製品8割、オリジナルの商品2割ほどなのですが、オリジナルの商品を全体の8割ほどまで増やしていきたいと思っています。

その他では商品点数も増やしていきたいと考えています。

他のどこにも売っていない商品を取り扱っていればショップとしても生き残っていけるはずなので今後もオリジナル商品を中心に増やしていく予定です。