定量分析×定性調査。他のコンサル会社が真似できない強みとは

━━まずは西村様の自己紹介をお願いします。

FORCE-R株式会社の西村と申します。

EC業界自体は6年目になりますが、以前はECコンサルとは別の領域で働いていました。

以前の会社に勤めていた際に弊社のCOOである高尾と出会い、「一緒に働かないか」と誘ってもらったことでFORCE-Rにジョインした形です。

現在は、営業統括として営業やクライアントワーク、アライアンス対応など多岐にわたって活動しています。

━━担当されている業務領域について教えていただけますか。

主に新規営業とアライアンス対応です。

その他セミナーなどにも登壇しています。

受注した案件はすぐに社内のグロースチームに引き継いで運用を行って行きますので、提案から商談までの領域を担当しています。

アライアンスについてはPR系の企業様やインフルエンサーマーケティングが得意な企業様など、モール内の集客ではカバーしきれない領域にアプローチできるようなパートナー様と関係構築を行っています。

━━御社の事業内容について教えていただけますか。

弊社はEC領域のコンサルティング会社です。

Amazonや楽天などの大手ECモールから自社ECまで幅広くコンサルティングから実行支援まで行っています。

戦略立案などマーケティングの領域から制作、運用、バックオフィスまでECにまつわるあらゆる領域を総合的に支援可能です。

販売チャネルを問わず実行支援が可能なため、クライアントごとのニーズに合わせたプラン作りをご提案しています。

また、社内に「Commerce INSIGHT」（コマースインサイト）という調査モニター機能を保有しています。

調査モニターを活用することで消費者目線の声をアンケートとして集計し、ECの改善に繋げることが可能です。

社内に在籍している熟練のECコンサルタントと調査モニターがタッグを組むことで、消費者目線のコンサルティングと、横断的なマーケティング実行支援サービスをお届けしています。

━━御社の特長や強みを教えていただけますか。

一番の特長であり強みは自社に50万人以上の調査モニターを保有していることです。

世の中のモニター会社はコンサルティング領域のノウハウを持っておらず、逆にコンサルティング会社はモニター領域のノウハウを持っていないことがほとんどです。

弊社は日本で唯一モニター機能とコンサルティング機能の双方を持ち合わせている会社ですので、この2つを掛け合わせての伴走型の支援を提供できる点が最大の強みです。

コンサルティングの支援領域として、広告クリエイティブのABテストをしっかり行う、セールに積極的に参加する、クーポンを使うなどが挙げられますが、こういった施策は中長期的に売上を改善する施策のため、それこそ中長期での伴走が必要です。

それに対してSEOの順位を上げることやレビューの改善、Amazonの場合は転売屋や相乗り業者にカートを取らせないなど、弊社のモニターを活用いただくことで支援できる領域は非常に即効性があります。

もちろん、どちらか一辺倒で施策を進めていくのではなく、即効性がある施策と中長期的な施策の両軸で運用していくことが重要であり、全て一社で完結できることが弊社の強みです。

━━一般的には広告が短期的な集客でSEOが中長期的な集客のイメージがありましたがEC業界では異なるのでしょうか。

EC業界全体の特徴というわけではありませんが、モールでは顕著に見られる特徴です。

特にAmazonはSEOの順位が月間の販売実数で決まりますので、月間の販売件数が多ければ多いほどSEOの順位が上がり、ページ上位に表示されます。

弊社の提供するモニターサービスを上手く活用いただくことでセール期間外にSEOの順位を改善し、検索順位を上げた状態でセールに望むことでさらに販売件数が伸び、検索順位が上がるというイメージです。

━━どのような業界のクライアント様が多いでしょうか。

美容ヘルスケアの業界が圧倒的に多いです。

他にはアパレルやインテリアなどの業界もいらっしゃいます。

美容ヘルスケアの業界はモニター機能×コンサルティングの施策が非常にはまりやすく、弊社が最も得意としている領域です。

モニターも比較的女性の割合が多く、SNSなどを活用したインフルエンサーマーケティングなどの外部集客も有効なため相性がとてもいいです。

調査モニターを活用することで口コミの改善やUGCの増加も期待できますのでこういった点からも非常に親和性が高いと言えますね。

━━美容ヘルスケア業界のモニター活用事例にはどういったものがあるのでしょうか。

活用例ですと、モニターさんに対してアンケートを取ったりなどをしています。

実際にサイトを閲覧してもらって商品やページに対しての印象やサイト内の導線、決済ページへの遷移などリアルな意見を聞くことができます。

アンケートの結果から導線設計を見直したり、訴求軸を変えたりなどモニターを活用することで売上が改善した事例がいくつもあります。

他にはクリエイティブについてシンプルに「このクリエイティブを見て買いたいと思いますか？」と聞いてみると場合によってはドラスティックな意見も出てきますので、数値を踏まえた定量的なデータだけではなく、アンケート結果など定性的なデータも掛け合わせた上で提案できることがモニターを活用したコンサルティングの強みかなと思います。

また、直接的に特定のキーワードでSEOを上げたり、レビュー評価の点数/件数の改善も弊社独自のスキームで実施可能になります。

━━御社のサポート体制についても教えていただけますか。

クライアント様とのやり取りは主にチャットで行っています。

基本的にはカレンダー通りの営業日になっていますが、、楽天スーパーセールなど大きなセールの際にライブ配信を行うクライアント様もいらっしゃいますので、その時は土日祝日でも対応をしております。

━━EC事業者様からはどのようなご相談をいただくことが多いでしょうか。

売上の改善を求めてご相談いただくケースがほとんどですが、他コンサルティング会社からリプレイスという形でご相談いただくことも多いです。

課題に対する施策が不透明な中、あまりコンサルティングの効果を感じることができず、乗り換えを検討しているといった内容ですね。

弊社ではモールや自社ECに特化したノウハウや調査モニターを活用した明確な提案が可能ですので、本質的なEC課題に対し直接売上改善に繋がる施策を実行することでコンサルティングや運用代行に信頼をいただいています。

また、プロジェクトを進める前に丁寧なヒアリングを行い、無料で改善レポートを作成しておりますので現在の課題と課題に対する施策を互いにすり合わせた上で施策の実行へと移っていきます。

━━日々EC事業者様へコンサルを行う中でのEC物流へのイメージなどはありますでしょうか。

正しい表現かは分かりませんが、ECサイトの構築や運用などをECの上流と表現したときに、下流にあたる物流に対してはやや意識が低い傾向にあると感じています。

だからこそ弊社としてもEC物流の企業様とのアライアンスや協業を強めていきたいと考えています。

EC運営全体で見た時に、物流は必ず必要になる部分ですので最後に「賃料ってこんなに高いんですか？」「保管料ってこんなにかかるんですか？」となってしまうのではなく、全体のチェック項目としてフロントの部分と同じく最適化を図っていくことが大事だと思います。

そこまで含めて事業だということを啓蒙していく必要があると思いますし、EC事業者の皆様にはそこまで関心を持っていただきたいと思っています。

━━今後の展望を教えていただけますか。

まずは日本一のECコンサルティング会社を目指しています。

その上で海外へも事業を展開したいと考えています。

特にAmazonは米国のAmazon本体まで進出したいですね。

既にマレーシアやベトナムなど東南アジアへの支援実績はありますので、今後さらに韓国やシンガポール、東南アジア以外ですとアメリカなどにも進出していきたいと考えています。

現状は海外事業者の日本進出へ携わる形の支援がほとんどですが、今後は調査モニター×ECコンサルという弊社の強みを海外のマーケットでも発揮できるような支援へと舵を切っていきたいです。

他には最近日本でもローンチされたTikTokShopも、調査モニター×ECコンサルという強みを活かして、売れるクリエイティブの大量制作、そして最適化とスピード感もってサービス拡充を図っています。