「カラーミーショップ byGMOペパボ」 の魅力、サービスに懸ける想いとは？

━━ まずは和田様の自己紹介と、担当されているお仕事の内容を教えてください。

カラーミーショップ EC事業部のサブマネージャーをしております和田と申します。

今担当している業務としては、地方の団体や銀行、官公庁の方々とセミナーをさせていただいたり、地方の事業所様の導入サポートなどをしています。

地方事業者様の最近の事例だと、鹿児島県の特産品業界「かごしま特産品ねっと かごいろ」でもカラーミーショップをお使いいただいており、鹿児島の特産品、主に食品をEC上で販売されています。

━━ では、和田様の担当されている領域としては、都会にはない地方のものを開拓していくようなイメージでしょうか？

そうですね。地方の方々の特徴としては、すごく良い商材をお持ちなんですけれども、それをDXして日本全国、ひいては海外に向けて販売していくというノウハウがないという問題があると考えています。

せっかく良い商材があるので、カラーミーショップをお使いいただいて全国に販路を広げていただきたいという想いから、このような取り組みをしています。

━━ 和田様がカラーミーショップと出会ったきっかけを聞かせてください。

2018年に新卒でGMOペパボに入社しました。実家が秋田で農家をやっているのですが、高校生の時に実家の手伝いで農作物をネットショップで販売していました。それがネットショップとの出会いです。

その後、大学進学をきっかけに秋田から上京し、GMOペパボが提供するネットショップを立ち上げるサービス「カラーミーショップ」があることを知りました。それが出会いだったと思います

━━ 今されている業務にすごく近いご経験ですね。

そうですね。地方で商いをされている方の気持ちは少しはわかるかなと思います。

━━ カラーミーショップについて、サービス概要のご紹介をお願いします。

カラーミーショップは2005年に提供を開始したサービスで、今年で17年目を迎えました。

日本国内の多くの事業者様にご利用いただいており、店舗数は約4万店にも上ります。
エリアや商材に偏りはなく、日本全国の事業者様が様々な商品を販売するためにカラーミーショップをご利用いただいております。

強み、特徴としては、サービス提供の期間が長いため、機能面がそろっているということです。
運用効率化を図る機能が揃っていることと、国内での提供実績がとても長いので、使いやすい管理画面や機能が充実しています。

例えば、日本人はお歳暮やお中元など贈り物をする文化があると思いますが、カラーミーショップには熨斗(のし)の種類を細かく設定する機能があります。

また、配送のときに日本の事業者様は配送伝票を読み込む機械を持っていないことがほとんどなのですが、それをスマホで読み込める機能があります。このように、日本の商習慣にあった使いやすい部分が多々あると思います。

━━ 熨斗の設定、配送伝票のスマホ読み込みは標準装備ですか？

そうです、無料で、デフォルトで提供させていただいています。

今後、予約販売のための機能も実装していく予定です。引き続き、事業者様のお商売を加速させる機能を開発していきます。

━━ 新設された月額固定費無料のプランについて教えてください。

2021年5月より初期費用・月額固定費無料で始められる「フリープラン」の提供を開始しました。このフリープランができる前は、エコノミープランという低価格プランを提供していた（現在は非提供）のですが、価格以外、使える機能はほぼ一緒です。

無料ということもあって、ありがたいことに多くの方からお申込を頂いております。

━━ お取り扱いの商材や、規模感等、ユーザー様の特徴を教えてください。

まず2021年のカラーミーショップの流通総額は2070億円になります。

カラーミーショップに多いカテゴリは、まずは食品・スイーツが多くて、2番目にファッションですね。3番目に美容・コスメとなっています。

他社サービスと比較すると、事業者様の規模感はかなり大きい方だと思います。

また、ご契約後継続してご利用いただく方が多く、10年以上が23.7％、5年以上が41.8％ですね。5年以上とざっくりやると、合わせて約65％となっています。

※インターネットアンケートによりGoogle検索で検索上位に表示されるネットショップ作成サービス9社のブランドイメージを比較。日本マーケティングリサーチ機構調べ。調査期間：2021年11月18日～2022年1月13日(カラーミーショップHPより)

━━ これまではEC化率が低かった美容コスメ業界ですが、伸びてきている印象はありますか？

そうですね、新型コロナウイルスの影響もあって、EC化率が急激に伸びてきている業界ではあると思います。事業者数も比例してくるので、ここ最近、３番目に入ってきた感じです。

━━ 新規のユーザー様は何をきっかけにカラーミーショップを知ることが多いでしょうか？

カラーミーショップを知っていただくきっかけとしては、まずはご紹介が多いかと思います。ご友人からのご紹介とか、取次店様からのご紹介が多いという印象です。

すでにカラーミーショップでお店を開いていたショップ様が別の事業者様にアドバイスとして「カラーミーショップがいいんじゃないか？」というのが非常に多いですね。

また、GMOペパボという会社ではレンタルサーバーの「ロリポップ! byGMOペパボ」（以下、ロリポップ！）だったり、ハンドメイドマーケットの「minne byGMOペパボ」というネット上で表現の場を持てるサービスがあるので、すでにGMOペパボの他サービスを使っていて、そこからカラーミーショップを知っていただくというケースも多いです。

実際にそういったお客様から問い合わせが来たときの内容としては、料金についてや、希望の機能があるのかというご質問が多いですね。

━━ カラーミーショップのサポート体制について教えてください。

24時間受付のメールサポートと、平日はお電話でのご相談も受け付けています。

サポートは約30名体制で行っています。

あとはセミナーを定期的に実施しているのと、YouTubeでサポートの動画も配信しています。動画のアップロード数はECカート提供事業者としては国内No.1（※2）で、現在239本（2022年3月31日現在）あります。

新規で検討されている方向けだけではなくて、既存のユーザー様のお困り事もカバーしています。

具体的な数字でいうと、ユーザー満足度86％、2021年の対応件数が5万2805件となっています。

（※2）主要ネットショップ作成サービスのうちYouTubeチャンネルを開設している6社におけるYouTubeで公開されている動画の本数を比較。2022年6月時点。GMOペパボ調べ。

━━ カラーミーショップが開発された経緯を教えてください。

そもそも、弊社がロリポップ!というレンタルサーバーのサービスを提供しており、そのレンタルサーバーをお使いいただいているユーザー様の中から「カート機能がほしい」というご要望を多くいただきました。そこでロリポップ!のオプション機能として、カラーミーショップの元となるサービスが誕生しました。

それが2004年ぐらいで、正式にカラーミーショップとなったのが2005年です。

━━ 一部機能として2004年に作られたものが、翌年には正式にECカートとしてローンチされるということは、それだけご要望が多かったということでしょうか？

もとからネットショップのサービス需要は多かったかなと思います。当時はWordPressをインストールするみたいな文化ってまだまだなかった時で、CGIが浸透し始めたぐらいのときだったので、そういう要望がレンタルサーバー側に来ていたのかなと思います。

━━ 年に1回カラーミーショップ大賞というイベントをされているんですよね？

そうです。カラーミーショップを使っているユーザー様の中からもっとも優れたショップを表彰するコンテストなのですが、どのショップ様もすごく素敵なので審査が大変です。

━━ 約2年前から弊社ロジモプロと連携させていただいていますが、反響などありますか？

正直に話すととてもお問い合わせが来ていて、弊社の中でもかなりユーザー様が期待をしている機能のひとつになっているのかなと思います。

弊社もいろいろ機能をリリースしているのですが、その中でも特に反響が多かったのがAPI連携です。実際にご利用者される方も多く、社内でも話題になっていたものの一つです。

配送って特に、ネットショップの運用の中だと一番人件コストがかかる部分だと思うので、
そこを楽にしたいというお客様の要望は常に多いのかなという印象ですね。

━━ 物流サービスに対してなにか期待されていることはありますか？

物流に限らず、事業者様が本来やるべき仕事にフォーカスできる状況を作るというのが理想なのかなと思っています。商品開発だったり、プロダクトアウト視点で、良い商品を常に事業者様がどんどん出していただけるような状況を作るのが僕らの理想だと思っています。

物流サービスに対してフォーカスすると、配送のことをまったく気にしない状況になるのが一番理想かなと思っているので、抽象的ですが、空気のように物流業務を考えなくて良い状態になるのが理想かなと思います。

━━ カラーミーショップの今後の展望をお聞かせください。

冒頭の話と少し重なるのですが、地方にはせっかく良い商材がたくさんあるのに、販路がないというところが日本全体の事業者様の課題だと考えています。特に食品事業者様のEC化率が4％以下という現状なのですが、食品関連の事業者様がネットショップを作りやすいような環境を提供したり、お手伝いさせていただくというのが長期の展望です。